雑記
僕の演奏を聴いた方からの感想
…CDで聴くのと同じ印象ですね…
…同じ人がやってますから…と答えたら
そうではなくて
…CDの中ではセッションでやっているもの
ソロでも印象が大きくは変わらない…とのこと
これは嬉しい
同じことをジョアンの演奏にも感じていた
強く思ったのが「Aqualera do Brasil」
オーケストラ・ヴァージョンで耳馴染みだったもの
モントルーのライヴ盤ではソロで
でも全体の印象はあまり変わらない(そう思うのは僕だけ?)
オーケストラ・ヴァージョンではすべてがジョアンの声とギターの飲み込まれている
ミニマムでありながら表現する世界は大きいから
声とギターは音楽の一部分ではなくて全体を覆い尽くしている
それは僕の考える理想形…
J-POP界の重鎮Sプロデューサーと仕事をした時
彼が良く言っていた
…レコーディングはオリンピックの100m走の決勝みたいなものなんだよ…うまく行かなかったからといって
…今のなしもう一回…なんて言えるか〜?…
まあ、それくらいの覚悟でやってほしい、と云うこと
僕はスタジオ仕事があまり好きじゃないと云うこともあるけど
激しく同意
音楽制作の考え方として
コラージュのように修正をくりかえし
ツギハギしながら精緻に完成された世界を作っていく…
もうひとつ、一期一会その瞬間に表現されているものを大切にする…
良い悪いではなくて、この両者は全くコンセプトが違う
今の音楽のコンセプトは前者が圧倒的
でも僕がより価値を感じるのは後者、Sプロデューサーもだと思う
ツギハギは表面的には美しいかもしれないけど
サウンドの質量感は損なわれる感じがある…(個人的感想)
先日「Soy Cuba」と云う映画の1シーン
驚異のワンカット撮影に興奮させられた
今ならCGやドローンやいろんな技術で
それなりに簡単にできることかもしれないけど
重くて大きいカメラをスムーズに移動させ最後には空撮まで
数限りない俳優、エキストラの姿
監督の強烈な意思とその瞬間まさにそこにあった情景…
それこそが表現すると云うことそのもののような
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